6月末に行われる夏越の大祓に向けて、全国の神社で人形の受付が始まっています。
初めての方のために、説明しましょう。
人形とかいて「ひとがた」と読みます。
半紙を10センチ程度の大きさの、人の形に切り取ったものです。
これに名前や生年月日などを書いて、息を吹きかけます。
今は感染対策として、息の吹きかけをやめてもらっている神社もあります。
身体の具合の悪いところに、人形を擦り付けても構いません。
息を吹きかけたり、擦り付けたりして、罪穢れを人型に移します。
もちろん、名前を書いただけでも移ります。
そしてこれを、大祓神事にてお焚き上げします。
また、水溶性の紙でできていて、水に流す神社もあります。
大祓神事は、年に2回行われます。
私たちは人形を書くことで、知って犯した罪穢れ、知らずに犯した罪穢れを祓っていただけます。
その際のお玉串は、ご随意です。
五円でも、十円でも、千円でも、自分の思う額を納めましょう。
少し痛いくらいの額が、適切です。
人形は、半年に一度の貴重な機会です。
夏越の大祓神事の前後には、境内に茅の輪が設置されます。
これは、年末の年越しの大祓には、ありません。
茅の輪くぐりができるのは、この時期だけです。
大きな神社だと、参拝するだけで邪気が祓われますが、その上に茅の輪くぐりで祓っていただき、さらに人形で祓っていただけるわけです。
すごいですね。
邪気や罪穢れは、開運の妨げになります。
それを取り除いていただけるのです。
人形は、神事が行われる日の午前中まで受け付けていますから、万難を排して書いてきてください。