無財の七施について、復習しましょう。
これは、お釈迦様が示された、財力や智慧が無くてもできる七つの布施のことです。
これは、慈しみの眼で接することです。
相手を睨みつけるのではなく、優しい目つきで接しましょう。
二つ目は、和顔施 ( 和顔悦色施 )
いつも和かに、穏やかな顔で相手に接することです。
思いやりのこもった言葉遣いをすることです。
いわゆる奉仕、ボランティア活動です。
五つ目は、心施 ( 心慮施 )
他者に対する心配りです。
六つ目は、( 壮座施 )
席を譲ることです。
立場や地位を譲ることも、これに当てはまります。
七つ目は、房舎施
雨の日に、人に軒先を貸して濡れないようにしてあげることです。
どれも簡単にできそうですが、いざとなると、難しいかもしれません。
例えば眼施ですが、いきなり他人に優しい眼を向けるといっても、どうしていいかわからない。
下心があるとか、変に思われるのではないか、と尻込みしてしまいます。
また、電車やバスで席を譲ることは壮座施ですが、これも、難しいですね。
自分の目の前に、乗ってきたお年寄りや妊婦さんが立った時、その瞬間に立ち上がって譲らないと、ほぼ、不可能です。
一瞬でも躊躇すると、あれやこれや考えて、譲る勇気も萎えてしまいます。
このように、何も持っていなくてもできる徳積みですが、勇気が必要です。
その勇気が無い方は、神仏や守護霊に祈願して、勇気を授けてもらいましょう。
兎にも角にも、徳分がなければ開運できません。
小さな徳分を、コツコツと積み上げていってください。