一般に、二礼二拍手一礼、あるいは、二礼二拍手一拝が作法とされています。
これは、第二次大戦後に形式化されたものです。
以外と、歴史は浅いのですね。
もともと、一般の人が神社に参拝するのに、特別な作法はありませんでした。
「参拝」 というのは、昇殿して神主の先達の元にお参りすることのみを指していたのです。
この場合、神主に従って行なうのが作法でした。
普通にお参りする時は、自由だったのです。
もちろん神様に願い事をするわけですから、頭は下げたでしょう。
日本人は、挨拶の時も頭を下げます。
お年寄りの中には、一礼、あるいは一拝して祈る人もいらっしゃいます。
出雲大社は二礼四拍手一礼ですね。
熊野系や宇佐八幡系の神社でも、二礼四拍手のところがあります。
伊勢神宮は、八礼八拍手。
一礼九拍手もあります。
まあ、自由です。
もともと、神道には掟も教えもありません。
この点では、宗教の定義から外れています。
だから、神前でどのように祈っても良いのですが、「作法」 に従う方が、身が引き締まります。
二礼二拍手一礼をすると、「神様に願いを聞いて頂くんだ」 と、気持ちが盛り上がります。
大切なのは、神様に対する気持ちです。