十二直 ( じゅうにちょく ) というものを、御存知でしょうか。
日々の吉凶を占うもので、日めくりに書かれています。
大安や仏滅などは、六曜と言いますが、こちらは気にする人が多いですね。
祝い事には気を使います。
十二直は、飛鳥時代から昭和初期まで用いられていました。
北斗七星の向きに基づいて、吉凶を定めたものです。
六曜は六つですが、十二直は十二個ありますし、最も良く当たる歴注とされてきました。
十二直は、建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉の十二種類です。
一日に一つ順に当てはめていきますが、定 ( さだむ / さだん ) が2日にわたることがあります。
それぞれ、「○○には吉、○○には凶」 と説明されています。
ちなみに今日は「執 ( とる ) 」 でした。
「物事を執り行う日。祝い事、祭祀、種まきには吉。旅行、金銭の出入りには凶」 と書かれています。
明日は、「破 ( やぶる ) 」 です。
「物事を突破する日。訴訟や交渉事は吉。祭祀、普請、移転、祝い事には凶。婚礼には大凶」 という日です。
十二直は、日本で、千数百年も使われてきたものです。
そんなものは迷信だという人がいますが、単なる迷信が、1000年以上もの間使われるでしょうか。
信じて、それに縛られると生きにくくなりますが、不安なときに参考にしましょう。
朝からなんとなく胸騒ぎがする、といった時などに、活用して下さい。
転ばぬ先の杖、になるでしょう。