明日三月五日は、二十四節季の第3「啓蟄 ( けいちつ ) 」 です。
明日1日を指す場合と、春分までの約2週間を指す場合があります。
明日1日だけを指すことが、多いようです。
啓蟄は、冬籠りの虫が這い出るという意味ですから、春の到来を意味します。
七十二侯は
初候・・・蟄虫啓戸 ( ちっちゅう こを ひらく ) : 冬籠りの虫が出てくる。
次候・・・桃始笑 ( もも はじめて わらう ) : 桃の花が咲き始める。
末候・・・菜虫化蝶 ( なむし ちょうと けす ) : 青虫が羽化してモンシロチョウになる。
「蟄虫」は「すごもりのむし」と読むこともあります。
蛙という漢字に虫編があるように、昔の人は蛙を虫の仲間に入れていました。
温暖な地域では、冬眠していた蛙が出てくる頃ですね。
蛙が出て来れば、それを食べる蛇も出てきます。
ところで、蛇に巻きつかれたり、咬まれたりする夢は、吉夢です。
夢で蛇が出てきたら、開運のために、手を近づけて咬んでもらいましょう・・・無理ですか。
それはさておき。
日が伸び、だんだん暖かくなって、気分も上がってきます。
外へ出ましょう。
これから、山菜が出始めます。
キャンプや山登りがブームで、行ったついでに山菜を採ってくる人も多いでしょう。
山菜は、摘むものです。
つまり、茎の下の方を爪で切り取るのです。
根を残しておくことで、また、生長してきます。
ところが、都会の人は、摘むのではなく、根から引き抜いてしまいます。
そのようにしてしまうと、もう、生えてきません。
山菜の正しい採り方も、食文化の一つとして残しておきたいものです。